ゆりかごを揺らす手
産婦人科医の夫がわいせつ行為で告訴され、集団訴訟に発展していく中自殺してしまったショックで、妻(レベッカ・デモーネイ)は流産してそれまでの幸せな日々を失う。妻は、最初に夫を告訴した女性一家に入り込み復讐をしていくのだった。1992年アメリカ。
この映画公開の1992年当時までは、大体映画は金髪碧眼がヒロインで黒髪が悪役、と相場が決まってたそう。けれど本作ではブロンド美人が恐ろしい復讐魔、という点が新しかったらしいです。美しい彼女がベビーシッターとして家庭に入り込み、赤ちゃんから手なづけ(自分も妊娠していたので、何とお乳が出るのです!)、夫の気を惹き、告訴した彼女を追い詰めていきます。途中で異変に気づいた人のことも次々殺していくさまが、まー怖いこと!
「割れたガラスで人は死ぬ」
一家の友人はベビーシッターの素性を突き止め、注意をしようとしますが、殺されてしまいます。温室のドアを開けると温室の天井部が割れるように仕組まれ、その友人が温室に入った際、降ってきたガラスが全身に刺さり、死んでしまうのです。そっか、割れたガラスが降ってきたら、やっぱり死ぬんだ、人は。じゃ、やっぱり地震の時ビルからは離れた方がいいんだな。怖すぎる映画でしたが、結構実質的な学びもありました。
ちなみにこの、殺されてしまう友人役は、いまやアカデミー賞女優のジュリアン・ムーア。それまでテレビや劇場で活躍していた彼女は、この映画で広く顔が知られるようになったそう。素人が見ていても印象的な存在でした。
xx jane.