映画から学ぶライフレッスン

映画から私が受け取った学びの記録(全てネタバレあり)

ホテル・ニューハンプシャー/The Hotel New Hampshire

ホテル経営にとりつかれた男とその家族の奇怪な運命を淡々と描いた作品。1984制作だそうですが、物語は1950年代から始まります。原作はジョン・アーヴィング、主演はロブ・ロウジョディ・フォスターナスターシャ・キンスキーなど。
 
ホテル経営に固執したお父さん&家族の顛末は5人いる子どもの次男坊の視点で描かれます。家族メンバーそれぞれがあまりに個性的だし起きる出来事もレイプから飛行機事故からテロから自殺から同性愛から近親相姦まで、目まぐるしすぎてついてけない状態でしたが(私自身が高校生で世間知らずだったし)、そうなのか!と思ったことは、やっぱりセリフで表現されていたものですが:
 
「入れ歯を外した、歯のない口とキスは唯一無二の感覚」
「どんな人でも人生で一冊は本を書ける」
 
いずれも別にその後、それらが真実だったなあ、と納得するような経験はないのですが、よく覚えています。
 
この映画、古すぎてよく覚えていないのですが、ちゃんとしたメッセージもあったと思います。一つ寓話のようにKeep Passing the Open Windowsという言葉が語られます。確か、開いている窓があっても外に出て飛び降りるようなことはしちゃいけない、とにかく、前へ歩き続けよ、という感じだったと思います(でも飛び降りちゃう人も出てくるんですけど)。それも通奏低音のようにこの長い人生の間ずっと意識に残っていたとは思うので、ヒットはしなかったけど、結構優れた映画だったんじゃないかと思います(個人的には原作もキャストも大好きです)。
 
xx jane.