ファミリー・ツリー/The Descendants
2011年のジョージ・クルーニー主演の「ファミリー・ツリー」。四人家族の母親が事故で意識不明に陥ったことから彼女の不倫が発覚し、残りの家族どうしの関係にも影響していく話。
本当は、その家族の子供たちにも、先祖から受け継ぎ続けているものについて語っている素敵な映画なのですが、私がこの映画から得た学びは:
「人は死ぬ直前の行動、あるいは、最後のインタラクションで定義される」
どんなにそれまでの数十年、良妻賢母であっても、結局死ぬ直前に不倫していたら、「不倫してた奥さん」であり「お父さんを裏切ってたお母さん」という印象が強烈に残ってしまうんだな、ってことです。しかもこの人の場合、その不倫が相手から利用されていただけ、というさらに悲しいおまけがついているので、相当哀れな人、って感じです。美しくて聡明な女性が、亡くなるときにはそのように思われてしまうのが、見ていて辛かったです。
これを見た同じ頃に、友人のお母さまの自叙伝を読み、戦争体験含め、一番好きな人と結婚できず、その後、彼の後妻となり、先妻とのお子さんも育てて…、と相当辛い人生を歩んできたことを知ったのですが、でも、今となっては、子供たちも立派に成長し、自立し、それぞれが良い人生を歩んでいる。そう考えると、彼女が人生を振り返ると「本当に幸せな人生だったな」となると思うんですよね。それまでの辛い体験とか苦労とか、全部帳消しになるんだな。
それが一番強烈に受け取ったレッスンです。
xx jane.