映画から学ぶライフレッスン

映画から私が受け取った学びの記録(全てネタバレあり)

ドラゴン・タトゥーの女/The Girl with the Dragon Tattoo

これいつもなぜ「ドラゴン・タトゥーの『少女』」じゃないんだろう、とタイトルを見るたびに思ってしまうのですが、かなりグロい描写もある、スウェーデン人作家の作品のハリウッド版ミステリー映画(2011年)。億万長者から、何十年も前に突然失踪した一族の少女のことを調べてほしいと依頼された探偵が、天才ハッカーの女性を助手にして、巻き込まれたかもしれない猟奇殺人事件などを調べながら真相を解明していきます。

 

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ドラゴン・タトゥーの女 (2011年の映画) - Wikipedia

 

まあ取り上げられる殺人事件はどれもこれもおぞましいし、女性というだけで圧倒的に被害者になりやすい現実もイヤだけど、この物語の結末は(切ないのに)爽やかに描かれています。謎解きの面白さと性差を問いかけるこの映画で印象的だったのは、一つは殺人鬼のセリフの内容ではあるのですが:

 

「人は相手が危険な人間であると感じても、その人の失礼にならないように振る舞ってしまう」

「管財能力がないのは自由がないのと同じ」

 

ということ。実際、命の危険とまで行かなくても、目の前の人の失礼にならないように、より大事なことも後回しにすることってありがち。でもそれじゃ遅すぎる場合もある、ということは覚えておこう、と思います。思いながら、やっぱり目の前の人を優先して失敗することは繰り返してしまうのですが。

天才ハッカーリズベスは、精神鑑定の結果保護観察下にあり、監察官のサインがないと自分のお金も使えない立場にあります。精神疾患や何らかの障害を持っていて、行政にそうと認定されてしまうと、本当に担当者の裁量によって結構生活は変わってしまうんだろうな、と思います。自立できない、って本当に大変なことだと(他の映画を見ていても)痛感します。

xx jane.